2018夏合宿①ーOnのクラウドラッシュで走ってみた話。

   

今回の合宿にむけて、OnのCloudrushを送っていただいた。飯田橋のLifeblood鍼灸マッサージ院でたびたび試し履きをさせてもらっていたのだが、自分にとっては短い距離を走る時に、相性がいいシューズだと思っていた。2年間苦楽を共にしたCloudracerの引退に伴って、履いてみることにした。

On クラウドラッシュについて その1。

On クラウドラッシュについて その2。

駒田さんの記事によると、CloudrushはClouracerの後継モデルと位置づけられているようだ。詳細で客観的な(例えば内部の構造や使用している素材などの)比較は駒田さんの記事に掲載されているので、興味のある方は上の記事をご覧いただきたい。さすがにシューズを解剖してスピードボートを取り出してみる勇気はない。そこで、普通の大学生が見て走って感じたことをまとめようと思う。

見て感じたこと

まずは画像で比較する。白地に緑のアクセントがCloudracer、白地に黒のアクセントがCloudrushである。どっちも右足。

 

Clouracerに歴戦の痕跡があるのは置いておくとして、それ以外はよく似ているようにも見える。クッションのパターンは瓜二つだ。2枚目の画像を見ると、アッパーのテーピング部分の場所もよく似ている。

ペタペタと触っていて、一番大きな違いを感じたのはここ。Cloudracerの場合、シューズの中の指が透けて見える。足と外界を隔てるものは半透明のアッパー1枚なのだ。一方Cloudrushでは、アッパーが2層構造になっているようだ。指を入れると、柔らかい素材に触れることができる。ショートディスタンスのレースだと、裸足でシューズを履くことになる。肌が触れる部分が柔らかいというのは嬉しい。

そしてインソールを外してみると、踵の部分にクッションが設けられている。

Cloudrushのインソールはこんな感じ。質感の異なる2つの素材でできている。ちなみにインソールには、シューズからのメッセージが入っていて、モデルごとに異なる。Cloudrushの場合は”I fly you to the finish line“で、これはCloudracerのそれと同じ。ちなみに個人的には、Cloudventureの”I reach places others cannot“を目にした時が、一番ワクワクした。

走って感じたこと

足に優しい。この一言に尽きる。

最初にCloudracerを履いた時、「On」の「レーシングシューズ」だと感じた。

ここでいう「On」らしさとは、軽量感とクッション性を両立していることを指している。Onに出会うまで、軽量感とクッション性はトレードオフの関係にあると思ってきた。クッションで足を守ろうとすれば、構造が複雑になり、シューズの重さが増してしまう。軽いシューズを履くのであれば、足がある程度のダメージを受けることを覚悟していた。「レーシングシューズ」らしさとは、軽やかさとスピードの出しやすさ指す。ただし通常の場合、シューズがより軽くなるにつれて足がむき出しになっていき、ダメージも大きくなってしまうものだった。

ところが、Cloudracerはこのトレードオフの関係を破壊してきた。というかOnのシューズ全てがそうなのだ。軽くて走りやすいのに、足が守られている。その中でも特にレーシングシューズ寄りだと感じたのが、Cloudracerだった。自分の中では、横浜トライアスロンで履いたCloudflashもここに分類している。ちなみにクッション性を強く感じられるのがCloudsurferで、これらの中間に位置しているのがCloudやCloudXだと思っている。

実際に夏合宿とその前後で履いてみた。どのトレーニングでも、1kmから2kmを速く(1kmあたり3分20秒~4分未満)走っている。




Cloudracerと似ている点は「Onのレーシングシューズ」であることを感じられることだろう。走りの軽さとクッション性、踏み込んだ時の反発性はまさに「Onのレーシングシューズ」だ。

その中で、Cloudracerとの違いをはっきりと感じることができた。レーシングシューズの軽快さはそのままに、足に優しいのだ。まるで、よりクッション性の高いCloudを履いているかのようである。例えば、Cloudracerを履いていると、走り始めの段階で、地面の感触をダイレクトに感じることがあった。擬音化すると「カチカチ」とでも表現できるのだろうか。身体が十分に暖まると消えてしまうのだが、それまでは確かに足がダメージを受けているように感じた。そのカチカチ感が、Cloudrushでは感じられない最初から、ウォーミングアップが終わった後のスムーズさで走ることができる

合宿には、Cloudrushだけでなく、CloudflowやCloudXも持参していた。しかし最初のトレーニングを終えた時点で、そういった備えが不要であったことを知った。疲労が溜まっても、Cloudrushで走ることができると確信できたのだ。速くて足に優しい。Cloudrushは、そんなシューズだった。

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