2018夏合宿②ー「Bikeと身体のフィッティング」とその後。

      2018/08/23

合宿の約1週間前、Lifeblood鍼灸マッサージ院でバイクのフィッティングを行っていただいた。

バイクのフィッティングとは、通常、機材を調整して適性なポジションを出すことを指す。サドルやハンドルの高さをいじくって、場合によってはパーツを交換することで、身体に合うようにバイクを調整してもらう作業のことだ。

ただしこれには重大な問題がある。身体の問題を機材でカバーすることはできないことだ。例えば、「股関節の可動域が狭く→12時付近での出力を出しにくい」という問題があったとする。この問題に対する根本的な対処は、「股関節の可動域を広げて→出力を出しやすくする」ことであるはずだ。もし機材面でのアプローチしか許されないとなると、サドルを上げて上死点との距離を広げたり、クランクを短くして股関節の引きを小さくすることで対処することになろう。しかしポジションの沼にはまったことのある人なら、むやみにサドルを上げれば腰が痛くなることを知っているだろう。てこの原理を習った人は、短いクランクで出力を維持するには、ケイデンスを上げなくてはいけないことを理解しているはずである。そしてケイデンスを必要以上に上げれば、身体の左右ブレが大きくなりやすくなる。このように、身体の問題を解決するには、身体に対してのアプローチが必要だし、それは機材についても同じことが言えるだろう。根本的な解決を試みなければ、副作用が出てしまうのだ。なにもバイクのポジション出しに限った話ではないだろう。

そこで登場するのが、Lifeblood鍼灸マッサージ院で始まった「Bikeと身体のフィッティング」である。このサービスの画期的な点は、バイクのポジションに関する不具合に対して、身体と機材の両面からのアプローチができる点にある

もちろん、バイクと身体、両方のスペシャリストが診てくれる。機材面のアプローチを行ってくれるのは、トレーナーの岡泰誠氏である。

トレーナーとして国内屈指の選手・チームに携わる岡氏は、選手としても著名である。特に7月8日に行われた「UCIニセコクラシック 140kmの部」での総合優勝を、自転車界で知らない者はいないという。時折一緒にトレーニングしてくれるサイクリストの方もニセコクラシックに出ていた。岡氏と一緒にバイクに乗ったことはないが、その大会で優勝してしまった岡氏が信じられないくらい速いということだけはよく分かる。

身体の問題に対処してくれるのは、院長の谷本先生である。よくよく考えたら「社長」、我が家的には「クマ先生」、とある1年生的には「さそはじに出てた人」である。

 

※本人の許可はこれからとります。

 

先日、早速サービスを体験させてもらった。流れとしては以下の通りだった。

1. 現在のポジションで固定ローラーを漕ぐ
2. 岡氏が、機材面で介入
3. メカニック面での問題が解消された段階で、再びローラー台へ
4. 谷本先生が身体の問題に介入
5. 再度ローラー台で動きの確認

なお、機材面での介入と身体面での介入は、順不同である。

まず、従来のポジションの大きな問題点は、前傾がきついことだった。画像で確認しても分かるように、肘パッドへの荷重が強く、上半身がこわばってしまっている様子が見て取れた。

そこで岡氏に、機材面での介入を行ってもらう。サドルの傾斜を変更し、それに伴ってサドルの高さも変更する。固定ローラーでの確認を挟みながら、たった5分ほどで、大幅な改善が得られた。どういう改善かというと、ペダルに荷重できるようになっていたのである。白状すると、これまで「ペダルに荷重する」という感覚が分からなかった。ペダルに荷重するというよりかは、サドルにお尻を押し付けるような感覚でバイクを漕いでいた。しかしサドルに体重が乗っても前に進まない。バイクと身体の接点は、サドル・ハンドル・ペダルの3つだ。ペダルに体重が乗った時に限り、バイクは前に進んでくれる。ペダルへの荷重するが大きくなることは、すなわち推進力が大きくなることを意味する。

機材面の介入が終わった時点でペダルを回してみると、上死点付近で足がぶれてしまい、力が入りにくい。これは身体の問題であって、機材面での介入は意味をなさない。そこで身体の専門家である谷本先生にバトンタッチし、股関節と膝を処置してもらう。

再度、確認。所要時間はたった1時間。たった1時間で、どうやっても見つからなかった、快適なポジションに出会えた

その後もローラーやロングライドなどで感触を確認する。映像などの客観的資料も踏まえて、何度か相談に乗ってもらう。

さそう「膝が上死点でぶれちゃって」

谷本先生「それは身体の問題。エクササイズで対処しよう」

 

そして、8月7日に始まった夏合宿は、高強度短時間トレーニングの中でも、正しい身体の運用ができるのかを確認する場だった。



登坂では12分を5.2w/kg、まずまずの水準だろう。そして特にフィッティングの効果を感じたのは平地を走っている時だった。極端な言い方をすると、ペダルに全体重が乗っているように感じる。ペダルにかかっている重さが大きく、ペダリングに合わせて自分の体重が左右を行き来しているのだ。1ストロークずつ、ペダルにしっかり荷重できているのが分かる。

フィッティング後、はじめての実戦は今週末の木更津トライアスロンである。陸にあがってからが楽しみだ。

そしてこのフィッティングは8月25日の土曜日、9時からLifeblood鍼灸マッサージ院で行われる。残りは2枠。興味のある方は是非問い合わせて欲しい。間違いなく、他では見つからない快適なポジションが見つかるだろう。リンクはこちら。

Bikeと身体のフィッティング

 

つづく

 

 - 2018夏合宿, Team J.