2018年横浜トライアスロン②ー武井監督が残した唯一の指示

      2018/05/23

「来週末、がんばれよ!ワンツーフィニッシュ期待してる。」

我らが武井監督からの、最初にして最後の指示である。監督の無念を晴らすべく、若菜とスタートラインに立つ。社会人ながらも週3~4回のスイム練をこなしているという若菜。おそらく彼の後ろでスイムアップすることになろう。Hi-Ridge製カスタムウェットスーツを着て若菜の1つ外側に陣取り、スタートホーンを待つ。水温は17.8度、ちょうどいい温度だ。泳ぐと身体が発熱するが、保温性に優れたウェットスーツの内側にこもることになる。ある程度水温が低い方が、外からの冷却が効いてよい。

水質は、想定より悪くない。実は水質について多大なる心配を抱いていた。去年もこのレースに出た若菜がこんなことを言っていたからである。

若菜「去年横浜出た後、胃腸炎にかかって大変だった。2週間お腹こわして体重が2kg減った。面接ではお腹と戦ってた。横浜の海には何か住んでる。」

佐相「えぇ・・・。」

実は若菜の揺動作戦だったのかもしれない。渡良瀬遊水地が味噌汁なら、横浜はコンソメスープといったところか。かなり透明である。

スタートの合図を受けて、約300m先のブイに向かって一斉に泳ぎだす。作戦は「がんがんいこうぜ」である。スタートエリアが横に広く、第一ブイまで一定の距離があることもあって、接触は少ない。風はあるものも波は穏やかで、順調に進んでいく。2周目に差し掛かると、後続ウェーブの選手とまじるようになる。間を縫うように泳いでスイムアップ。最近スイムの調子がいいのはなんとなく実感していたが、顔をあげると10m前に若菜が見える。最大で1分くらいの差をつけられることを想定していたので、かなり上出来である。トレーニングの頻度やメニューを大きく変えているわけではないので、ウェイトトレーニングの寄与する割合が大きいと思われる。

バイクパートでは1周6.6kmのコースを6周する。初めて走るコースなので、1周目は様子見と補給に充てる。トップスピードのウルトラミネラルタブレットを規定量通り溶かしたドリンクで、パワージェルのトロピカルフルーツ味を流し込む。

1周後佐相「路面はでこぼこ、コースはくねくね、いのちをだいじに

コース上は小さい段差が多く、周回を重ねるごとに選手も増えてくる。一部狭くなる区間もあり、カーブも多い。作戦を「いのちをだいじに」へ変更する。いかに楽をしたのかは、ガーミンさんがよくご存知である。出力の変動を加味した標準パワー(Normalized Power)は194W、仮にFTPが300Wだとすると、65%FTPにあたる。ロングのでの出力の目安である。

無事「いのちをだいじに」バイクを終え、トランジションに戻る。決戦シューズCloudflashを履き、エイジ優勝の常連である杉山選手の後を追って走る。バイクでの貯金の甲斐あって、杉山選手の背中が近づいてくる。

「(いけるか・・・いけんのか・・・?)」

作戦を「がんがんいこうぜ」に変更。杉山選手をパスし、ゴールへとひた走る。

・・・しかしここで大事なことを忘れていた。まだランは9kmも残っているのである。なぜかイケると思ってしまったが、それは多大なるカンチガイであった。徐々に失速するところで立ちはだかる歩道橋。ものすごい勢いで横を抜いていく渡邉選手と末岡選手。杉山選手にも再度パスされる。半分くらい忘れてたけど、すれ違う若菜も死んだ魚の目をしている。マネしなくていんんだぞ。

結局38分/10kmペースで完走してフィニッシュ。さて、気になる結果(年代別)は?

 

ワンツーならず。ごめん武井。

つづく

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